ネットは新聞を殺すのか、を読んで
欧米やアジアには「消息筋によると」とか「うわさでは」といった形で、真偽の程は定かではないがこういう情報がある、というのをまとめて提供してくれるサービスがあります。
これは既存のマスメディアに対する大きなカウンターサービスになる可能性があるかも知れません。
根源的に考えれば、情報の価値の大小を決定するのは「正確さ」と「速さ」と「深さ」の三点であることがわかります。
このうち、上記のサービスは「速さ」で勝負していると言えます。
伝統的に、マスメディア、特に新聞は特ダネを取ると褒められ、誤報を出すと怒られるという側面があります。特ダネというのは「速さ」で一番を取りながら、正確さも担保する、ということですから情報の価値の3つの側面では二つを担保しているということなので、これは褒められるのは当たり前なのですが、問題は誤報です。
速く出すことを志向すればどうしても正確さは犠牲になってしまう。正確さを余りに重視するが故に速さが犠牲になる。
インターネットメディアが速さで勝負するのであれば既存マスメディアは正確さと深さで勝負するのだ、というと聞こえはいいですが、記者クラブ依存体質のままではこの二つに関しても大きく他メディアと差別化するのは難しいかも知れません。
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