Wednesday, August 15, 2007

読書日記:経済大国興亡史 下巻 ポール・ケネディ

経済大国興亡史 下巻 

眠くなる本だけどなんとか下巻のみ読了。面白いんだけど書き方が回りくどくて・・・

ポイントは・・・


1:アルフレッドマーシャルは著書「経済学原理」において「自然は跳躍せず」と訴えている

2:イギリスにおいて産業革命があったかなかったは歴史学者の間で議論のあるところであるが、1766年から1825年の60年間の間に、特許数が2000%を超える増大を示したことは注目に価する

3:すべての特許が同等の重要性を持っていたわけではないが、アルバート・ハーシュマンが「リンケージ」という概念を用いて説明したように、技術は単体それ自体をとってみて重要性を云々するよりも、その技術が他の技術に及ぼす影響を鑑みて検討する必要がある
=縦糸→横糸→縦横糸
=蒸気機関の発明→石炭需要の増加→坑道の深堀→汲み上げポンプ需要の増加、

4:産業革命時代の発明家の殆どが幾人かの科学者を除けば殆どアマチュアあであった

5:衰退の一つの兆候として過去の技術への拘泥・イノベーションの忌避がある
=例えば苛性ソーダ生産に関して、新方式の生産に切り替えることで明らかに利益が増大することがわかっているのに時代遅れの製法に執着していた
=また造船業では様々な既得権益者による新技術導入への抵抗が見られる
=蒸気機関で成功した熟練工によるディーゼルへの切り替えに対する抵抗
=造船工のボイラー工に対する抵抗(ボイラー工→甲鉄船、造船工→木造船)

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