Monday, January 21, 2008

プレミアム戦略 遠藤功

プレミアム戦略 遠藤功

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■格差が改題して二極化しているのではなく、一人の消費者の中で、こだわるものとどうでもいいもの、の二極化が進んでいる
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■安さを売り物にしている企業が成長している
- ダイソーの売上は1997年の485億円から2005年の3200億円へ
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■中価格帯の元気がない
- 自動車販売では高級車と軽自動車が伸びる中、中級車が落ち込んでいる
- 例えばファミリー向け中流者の代表であるカローラの2005年の販売実績は前年比で13%も減少
- 日産は2009年に80~90万円程度の低価格車を開発し、マーチの下のラインを作る
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■商品の選択肢を横に広げるのではなく、縦に広げることが求められている
- 横の広がりでは競合状態がすごく厳しい
- 例えばビールはたくさんの選択肢が同じ価格帯にある
- そうしたなかでサントリーはプレミアムモルツを打ち出した
- レギュラービールの20%高価、第三のビールの2.5倍の価格でも対前年比200%を超えるヒットになっている
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■江戸時代の特徴は政府に金がなくて市民に金がうなっていたこと・・・
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■エモーションとクオリティの両面がプレミアム
- エモーションだけだと愛されるブランド
- クオリティだけだと尊敬されるブランド
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■プレミアムには象徴が必要
- 象徴がつくれずに失敗したのがレクサス
- 最初にフラッグシップを出せなかった
- どのブランドにも飛びぬけたフラッグシップがある
- それはエルメスではケリーであり、ポルシェではカレラGT
- 作り手側の欲求の質が低いことが、日本にプレミアムブランドが生まれない理由

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