インターネットが出てきた当時、世界的な草の根コミュニケーションが活発化されて紛争や戦争の抑止になる、という説が出てきましたが、そういう意見は社会というものを非常に甘く見ている様に思います。
つながりたい人とだけつながることが許される社会というのは非常に危険だと僕は思っています。それは、多数のカルト教団が併存している社会と同じですから。
社会学者のデュルケムは自殺を4つに類型化した上で、成熟社会においては絶望でも自己犠牲でもない、連帯の喪失による孤独感による自殺=アノミーが増加することを予言しました。
インターネットは、成熟社会において、それがなければ孤独感に苛まれながら放浪するだけだった人に、寄る辺を与えているっていうことなのかも知れません。
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